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オープンダイアローグ その3                       オープンダイアローグとは何か 02

 はじめに書誌を記しておこう。
   書 名:『オープンダイアローグとは何か』
   発 行:2015年7月1日第1版第1 刷。
       手元にあるのは2015年7月15日第1版第2刷。
   著・訳:斎藤 環
   発行所:株式会社医学書院。


 目次を第2回に記した。この目次に従って購読することとしたい。
 私自身が素人なのでわからないことばかりではあるのだが、ごく普通に読書するのと同様、気になったところ、要点を抜き書きすることですすめていこうと思う。
 実は著者の記述自体が適切な要約になっているところが多いので、多くの場合にはそれを引用していくことだけでも理解できるのではないかと思う。
 簡単に言えば各人が同書を読むのがベストなのだが、私自身の勉強を兼ねているので、自分自身の理解も進まないので、やはりノートを取りながらという感覚で進めたい。

 冒頭は「はじめに それは“本物”だろうか?」(9ページ~18ページ)
 要約すれば、著者がオープンダイアローグという治療法ことを知り、その説明に半信半疑になりながらも色々と資料を集め、検討していくなかで、その技術(治療法)に納得していく過程が述べられているのである。いまはで伝道師となっているように思われる。

 ではそれはどのようにか、を知るために小見出しを順に並べておこう。
 そして著者が強調している文がある場合にはそれを小見出しに続けて引用する。記述のなかの一部分だから、わかりにくい箇所があるかもしれないが、理由があって強調するのだから、ヒントとして受け取って欲しい。


 では、どうぞ。


・対話のカ? 薬を使わない? 反精神医学?
 多くの精神科医が、統合失調症の診断と治療に、みずからの存在意義を賭けてきたという歴史的経緯もあります。それが薬物を使わずに治ると言われでも、にわかには信じられません。

・衝撃の治療成績
 映画に登場する病院スタッフたちが語る内容は、実に驚くべきものでした。

・そして論文の説得カ
 経験を積んだ専門家ほど納得する
 結論から言いましょう。いまマ私は、すっかりオープンダイアローグに魅了されてしまっています。ここには確実に、精神医療の新しい可能性があります

・「いちばん闘いているときだからね」
 先生(引用者:精神科医の神田橋 條治)の答えはきわめて明快でした。
 「ああ、それは効くだろうね。いちばん“聞いて”いるときだからね」

・経験を積んだ専門家ほど納得する
 家族豪法、精神療法、グループセラピー、ケースワークといった多領域にわたる知見や奥義を統合したような治療法なのです。

フィンランドでは公費医療の対象
 何のエピデンスもない「治療プログラム」が、フィンランドにおいて公費負担 医療の支援を受けられるとは考えにくいように思います。

・「有効かどうか」ではなく「なぜ有効か
 説得的だったのは、セイックラ教授らによる理論構築の手堅さです。彼らはもはや「オープンダイアローグが有効かどうか」を問題にしていません。彼らの調査研究はすでおに「なぜオープンダイアローグがこれほど有効なのかJという立場からなされています。

・ここにはとんでもない鉱脈が・. ..
 「私がオープンダイアローグに惚れ込んだ理由は・・・要は私の臨床家としての 直感です。「オープンダイアローグj という単語を聞いた瞬間から、直感がずっと噴いているのです。「ここにはとんでもない鉱脈がある」と。

 

 以上のように経緯を述べた上で、著者によるオープンダイアローグについての解説が次のように述べられる。
 引用は同書018頁から。
「オープンダイアローグの概略を示し、続いて実践の背景にある考え方、思想を解説します。そして、症例などを引用しながら、具体的な手法について解説をしていく予定です。概略→思想→マニュアノレという、やや変則的な流れですが、おそらくオープンダイアローグに関しては、この順番のほうが頭に入りやすいのではないかと判断」したためである。

 

 では、次回は斎藤環による説明に入る。

 

                     2016/05/23 Biblio Kei