オープンダイアローグ その2                      オープンダイアローグとは何か 01

 

 実際に私が進んだように書き進めてみようと思う。時間はかかるのだが、理解を深めていくためには、これは自分自身に対して言っているのだが、必要な時間だと思う。それに学習ノートと言ったこともある。
 まず前回ご紹介した『オープンダイアローグとは何か』を読んだ。

 本書の目次をみてみよう。

1部 解説 オープンダイアローグとは何か 

 はじめに それは“本物”だろうか? 

 1 オープンダイアローグの概略

   全体をざっくりつかんでみよう

   どんなルールで進められるのか

   リフレクティングとは何か 
 2 オープンダイアローグの理論

   ミクロポリティクス

   詩学1 不確実性への耐性

   詩学2 対話主義

   詩学3 社会ネットワークのポリフォニー

 3 オープンダイアローグの臨床

   それはどんな経験だったのか

   ミーティングの実際

   実践のための12項目

 4 オープンダイアローグとその周辺

   ポストモダン

   オートポイエーシス

   精神分析

   ケロプダス病院の実情

   「べてるの家」との類似性

 5 本書に収録した論文について

 おわりに 私たちに「不確かさへの耐性」はあるか  

2部 実践者たちによる厳選論文 オープンダイアローグの実際 

 1 精神病急性期へのオープンダイアローグによるアプローチ

   ―その詩学とミクロポリティクス

  The Open Dialogue Approach to Acute Psychosis:

  Its Poetics and Micropolitics. 

 2 精神病的な危機においてオープンダイアローグの

   成否を分けるもの

   ―家庭内暴力の事例から

  Open Dialogues with Good and Poor Outcomes for

  Psychotic Crises:

  Examples from Families with Violence.

 3 治療的な会話においては、何が癒やす要素となるのだろうか

   ―愛を体現するものとしての対話

  Healing Elements of Therapeutic Conversation:

  Dialogue as an Embodiment of Love

 


 実は斎藤環が書いている第1部の「解説 オープンダアローグとは何か」を読むだけで全部がわかったような気になる。わかりやすく、かつ、 詳しく書かれている。
 優れた解説だと私は思う。でも、そこで止まったらわかったつもりで終了ということになる。どんなことが起こっているかという知的な情報を得るためにだけ、なら良いだろうが、第1回で書いたようにいろいろなシーンへの応用を私は考えているのだから、さらに詳しく読み進め、理解する必要がある。
 私は、そうしよう、と考えている。

           ※この記事は2016/04/04のものを修正して再掲したものである。

                           2016/05/22  Biblio Kei